我が心のサザンオールスターズ

小学生の頃、子供の目からみても破天荒なバンドが彗星のごとくあらわれた。
親は歌詞が聞き取りにくいことに眉をしかめた。

中学生になり、好きな男の子から「NUDEMAN」のレコードを借りたわたしはまさに体に電流が走り、それ以前のレコードを必死で集め(お金のない中学生には至難の業だった)、46分テープにせっせと録音し、ときには曲の途中で切れながらも(「栞のテーマ」のアオ!ってとこでぶっつり切れる)受験勉強と称し自室に籠り、繰り返し繰り返し、そりゃあもう猿のごとく聴きこんだ。高校生になってからも「ミス・ブランニュー・ディ」など今もすたれていない名曲をじゃんじゃか発表していて、熱は冷めるどころかますます上がり、サザンなくしてわたしすら語れない状態になっていた。

でもだんだんと大人になるにつれ、いろいろなアーティストがどんどん出てきて、彼らは特別な存在には違いないけれど、少しだけ心の奥にしまいこむ時期が増え、アルバムはもちろん買っていたけど中学生のときの情熱は失っていったわけで…。

 一番好きだった昔の彼氏みたいになってたサザン。そんなときに桑田さんの病気が発表されて、もしかしたら…と最悪のことも想像せざるを得ない状況下で(マスコミはいつも嘘つきなんだもの)祈るような気持ちでNEWSを追いかけてた。そしてそのときになってわたしはやっと気づく。ほんとクサくてアレだけど、わたしの青春そのものだったんだなって。

わたしたちの桑田佳祐さんは病気を克服し、しかもサザンまでみごと復活を果たした。
めざましTVでそれをみたとき、涙がじょばじょば流れた。
わたしの引き出しの奥底に眠っていたサザンが覚醒した瞬間。
この年にして、ふたたび心をからめとられてしまった。

このblogは、最近溢れ出して止まらないなにかを掬いとって、友達や仲間と共有したくて作ってみました。サザンから少し離れていたときの「ごめん」をちょっぴり埋めたかったのかもしれない。

好きな曲、好きな歌詞、ライブレポなど気が向いたときに更新していこうと思います。
よろしくお願いします!